こんにちは。 私の拙い書き込みに、皆さん貴重なご意見をくださり、ありがとうございます。 とても参考になります。
念のため申し上げておきますと、私はフルボイス否定派ではありません。 寧ろ、熱烈な推奨派です。 声があれば感情移入が強まりますし、迫力もでますからね。 イメージと違った時は、システムにボイスのオンオフ機能があれば、 問題ありませんし。
以下は、完全に私個人の独断的な意見なので、異論のある方も おられるとは思いますが、少し失礼させていただいて・・・。
私がこんな話題を持ちかけた最大の理由は、S5さんも仰られているように、 各シーンの見せ場において「盛り上がりにかけた」からです。 ヒロイン別のシナリオが、殆ど大差ないというのもありますが、それよりも もっと根本的なことです。
こうした、命と命のやり取りである戦争をドラマ化しているのですから、 そこに登場するキャラクターには様々な思惑、理想、現実、運命、その他が 存在しています。 それが自分の意思にせよそうでなかったにせよ、大きな時間の流れの中に 巻き込まれていく人間の宿命の中で爆発する感情、ある種のカタルシスに 至らせる部分が、少し不足していると感じました。
主人公のオージェルは、戦争孤児という過去を持っていますから戦いの愚かさ、 そこに生まれる悲しみを知っているはずです。 しかし、向かってくる敵とは大した会話をかわすこともなく、殲滅している。 戦いの虚しさに近いものを知っているならば、戦うことを回避しようとする 説得のセリフや、敵の真意を問おうとするセリフがもっとあってもいいように 思います。
敵が襲ってくるという理由で、護る為に剣を取る。それも真実ではあります。 ですが、その結論に行き着くまでの描写が殆どないので、襲ってくるなら誰でも 倒すという単純、淡々としたものに感じられてしまうのです。
個人的なものであれ、己の従うべきものの為であれ、戦場に立つからには 理由があります。そして、戦いが激化し、自らの命が危機に去らされれば、 なりふり構わなくなって、もっと本心から、どうしようもないやりきれな い叫びをあげるのではないかと思います。
敵も味方も潔いというか、殆どすべてのキャラがそうした激情を隠し、 すべてを悟ったかのようなセリフなので、そこに違和感が生じてしまいました。 山賊とかはともかく、サロメなどは殆ど出番もないまま最後を迎えたので、 もっと悲壮感のあるセリフを最後に出してもよかったと思いますし、 ヴォルケスやレビオーダの最後も、肩透かしをくらったようで拍子抜け してしまったのは、事実です。
上辺だけの奇麗事だけではなく、もっとキャラの魂を感じられるような 盛り上がり。印象的な名場面。
これらが私の中で、この作品に関しては不足していると感じ、それが フルボイスによる容量の関係から来ているのだとすれば、残念だな、と。 完成度を下げてまで、フルボイスにして欲しいとは思いませんし、皆さんも おそらくそう感じられるだろうと思います。 ・・・完全な根拠のない推測なので、そんなことはないと思いますが。
結果的に否定的な意見になってしまいましたが、私個人はこの作品は好きです。 雰囲気や背景など、気に入っています。国産PCゲームは少ないですし(爆)。 ただ、もう少し煮詰めれば、もっともっと面白くなったと思います。
ですので、こうして個人的な意見を述べつつ、皆さんの意見を拝聴すれば 今まで見えなかった面からゲームも見れるし、開発者の方も参考にできるかな、 なーんて身の程知らずのことを考えてしまいまして。
とんでもなく長くなってしまって、本当にすみませんでした。 メーカーさんのHPで否定的な意見を述べ、不快に感じられたり迷惑に感じ られた方、どうもすみませんでした。
ただ、あくまでも今までの意見は私個人のものですので、他の方の意見までは もちろん否定したりはしません。 異論はあるでしょうけれど、そこだけはご理解いただけると幸いです。
・・・あ、あとこれは別にどうでもいいのですが、私のハンドルは 「ふみくん」までがハンドルです〜。 「くん」は敬称ではありませんので、敬称つきで呼んでいただけるとすれば 「ふみくんさん」という形になります(笑)。
紛らわしいハンドルですみません。 それでは、失礼したします。
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